ゆとり世代との上手な付き合い方

2017年07月11日
人事のネタ帳採用のお悩み解決コラム

2002年度から2010年度に施行されたゆとり教育。

中学1年生からゆとり教育を受けた人たちが、大学卒業して社会に出始めたのが2011年。
ゆとり教育を受けた人たちは「ゆとり世代」と言われ、社会人として扱いづらいと思われています。
ゆとり世代の方数名にインタビューをしてみて、いくつか興味深い特徴がありました。

電話のハードルが高い

ゆとり世代の人たちは、電話というものを非常に嫌い、ハードルの高いものだと認識しているようです。
彼らはデジタルネイティブと呼ばれる世代で、電話よりもメールを多用していた世代です。
以前は当たり前に使っていたテレフォンカードも、存在すら知らない人もいます。
彼らの思考は、
「メールで済ますことができるものに対して、電話をかける必要があるのか?」
「電話は相手の時間を奪う。メールは相手が都合のいい時に見られるので迷惑にならない」という思考のようです。
確かにプライベートではそれでいいと思います。

しかし、ビジネスで使う場合は全く別です。こんなエピソードがあります。

取引先から苦情のメールが来た時にメールで済ませてしまったAさん。
その後上司から、かなり注意されたそうです。
このことに対して不満を持ったAさんは、会社を辞めてしまったそうです。
「上司の世代とゆとりの世代は考え方が違う」と思ってしまったことが原因だそうです。

命令や強制といったことへの耐性が低い

上司からの命令や強制について快く思わないのは当然のことです。
しかし、ゆとり世代の人たちの耐性はちょっと低いように感じます。
これは、学校の先生や部活動が以前よりも厳しくなくなったこと、親も子供を叱らなくなったことが原因だと思います。
彼らは、言い方が命令口調や強制されたものだと非常に嫌悪感を覚えるそうです。
以下、インタビューの内容です。

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わたしたちは、アドバイスをいただけるということは非常に嬉しく思っています。
しかし、強制されたり、上から偉そうにされたりするということを非常に嫌い、そのような場合には嫌な気持ちになってしまいます。
友人の上司は、上司という立場を利用してすぐに命令口調のような態度をよく取られ、友人はうまく関係を築けなかったと言っていました。
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上司が受けてきたことを、部下にも同じようにする。
よくあるパターンだと思います。
以前は「部下だからしょうがない」と思われていたことも、「なんでそんなこと言われなきゃいけないんだ!」という嫌悪感に変わっているというのです。

一方で素直な人が多い

また、インタビューではこのようなことを言っている人もいました。
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命令口調ではなくアドバイスのような優しい言い方で接していただけるとありがたいです。
そのほかに、自身で決めさせてあげるような言い方をしていただければ、良好な関係を築けるのではないかというように感じました。
私たちも上の人たちのアドバイスは非常に好んで真摯に受け入れます。
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こういう人が会社にいるとなかなか大変ですね。
与えられるのが当たり前というスタンス。学生と社会人の違いを認識していない人ですね。
ただ、このように考えている人は多いと思います。

まとめ

インタビューをしてみて感じたのが、純粋で素直な人たちが多いということでした。
社会慣習やビジネスマナーを知らないだけだったりしますので、しっかりと教育していけば理解してくれる可能が高いのもこの世代の特徴かもしれません。
また、純粋で、命令や強制を嫌う、今が楽しければいい、というのは傾向としてありますので、それを踏まえて接していけば、どんどん能力を開花させていく人も多いと思います。
要は教育のやり方を今までと同じではなく、その世代に合わせてチューニングしていくことが大事だということです。

また、ゆとり世代といわれても、その人の育った環境でさまざまですので、
ひとりひとりしっかりと見極めて対応していくことが大切だと思います。

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