【WEB面接にも活かせる!】採用活動の成功率を上げるアイスブレイクのネタとは?!

2018年08月13日
人事のネタ帳採用のお悩み解決コラム

6月も後半に入りましたが、採用活動の状況はいかがでしょうか。
今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、WEB面接を行っている採用担当者の方もいらっしゃいますよね。

対面・WEBに関係なく、企業にとって面接とは求職者の真の人柄を知り、自社の求める人材像とのすり合わせを行うためのとても大切な機会。
それと同時に、求職者にとっても、面接は就職活動の中で最も重視している項目なのです。

●現在、就職活動で最も注力して行っていること
・面接:49.7%
・エントリーシート提出:24.8%
・筆記試験、適性検査:7.2%
・なにもしていない:5.9%
・エントリー:4.9%
・個別企業セミナーに参加:4.4%
・合同企業説明会に参加:1.7%
・その他:1.4%
※出典:マイナビ 2021年卒 大学生 活動実態調査 (4月)

この調査結果を見ても、求職者が面接を重要視していることが分かりますね。

しかし、求職者にとって、面接とはとても緊張するもの。
緊張のあまり、思うように話すことができないケースも少なくありません。
特にWEB面接は相手のリアクションや表情が分かりにくいため、対面よりもコミュニケーションに不満を覚える学生が多いです。
2021年卒の就活生に対して行った、WEB選考で感じる不満に関するアンケートにおいても、「コミュニケーションに関する不満」が全体の52.1%と最も多い結果となっています。
※出典:【2021年卒学生動向】コロナ禍の就職活動における意識調査アンケート

このように、対面でもWEBでも、求職者とのコミュニケーションが不十分なまま面接を始めてしまうと、本来の資質を見極めることができず、優秀な人材を不採用にしてしまうリスクがあるのです。
こうしたリスクを回避し、採用活動を成功に導く鍵となるのが「アイスブレイク」です!
恐らく面接官の皆さんの中には、「どう話していいか分からない…」という方もいらっしゃいますよね。
そこで、今回の記事では、すぐに使える「アイスブレイク」のネタをご紹介します。

求職者も焦らず答えられる!鉄板アイスブレイクネタ5選!

①「ここまで迷わなかったですか?」
求職者の緊張の種の一つが「きちんと道に迷わず面接時間に余裕をもってたどり着けるかどうか」ということです。
心配性な人だと、面接前に事前練習を行う場合もあるほど。
したがってこの問いかけは、求職者にとって緊張が和らぐだけでなく、感謝の意も伝えるきっかけになるのです。
WEB面接の場合は、「接続方法など分かりにくい部分はありませんでしたか?」というような問いかけをしてあげると、同じく求職者の不安を取り除くことができるのでおすすめです。

②「 今日はいい天気ですね!」
天気についての話は日を選ばずにでき、求職者との間に共通点を見つけられない場合に重宝するネタです。
雨が降っている場合には「足元の悪い中ご足労いただきありがとうございます。」、晴れている場合には「せっかくのお天気のところ、ご足労いただきありがとうございます。」というように、どんな天気でもアイスブレイクにつなげることができます。
WEB面接で求職者が遠方に住んでいる場合であっても、「こちらはいいお天気ですが、○○さんのところはどうですか?」と少しアレンジすることで、コミュニケーションの良いきっかけを作ることができますよ。

③「◯◯のご出身なのですね!」
これも鉄板ネタですよね。
自分や自分の家族、友人と同郷ということもあるので、求職者との共通点となりやすいいいネタです。
また出身地の方言や特産品などで盛り上がると、求職者の方も自分のふるさとを思い出しながら話すことができるので、緊張しやすい方にも響くネタと言えます。

④「緊張されてますか?」
何度も言いますが、求職者にとって面接はとても緊張するものです。
そこで面接官の方からこの質問をしてあげることによって、求職者は安心感を覚えます。
「はい、緊張しています」と正直な返答があった場合でも、「緊張するのは当然なので、落ち着いてゆっくりお話を聞かせてください」というような言葉をかけることによって、その後の面接でもコミュニケーションが取りやすくなります。
特にWEB面接では面接官も不慣れな点が多いぶん、いつも以上に求職者が緊張や不安を覚えてしまうことが多いです。
WEB面接の際は、対面以上にこうした声掛けを大切にして求職者とのコミュニケーションを取っていきましょう。

⑤「◯◯がご趣味なんですね!」
エントリーシートや履歴書で趣味について書いてもらうことは多いですよね。
面接の冒頭でその内容について触れることも良いアイスブレイクになります。
趣味というのは自分が好きなもの、情熱をもって取り組んでいる事柄なので緊張している求職者にとっても話しやすい話題です。

注意が必要!アイスブレイクのネタとして適さない話題とは?

「きどにたてかけし衣食住」とは、初対面の人とでも、相手に不快な思いをさせることなく会話が弾むとされている話題1つ1つの頭文字を並べたものです。

「き」:季節、気候
「ど」:道楽(趣味)
「に」:ニュース
「た」:旅
「て」:テレビ
「か」:家庭
「け」:健康
「し」:仕事
「衣」:衣服
「食」:食べ物
「住」:住居

ただし、気を付けたいのが、
・ニュース
・住居
・道楽
についての3話題。

・ニュース
これは政治・宗教の話に発展しやすい話題です。
そこには個人の思想や生き方が大きく関係するので、トラブルの原因になりかねません。
また、採用において政治・宗教に関しての質問をすることは、思想信条の自由に抵触する可能性があり、厚生労働省が発表する採用選考のルールの中でも明確に禁止されています。
参照:厚生労働省「公正な採用選考の基本」

・住居
住居にまつわる話題も注意が必要です。
おおまかな生活圏についてであれば問題ありませんが、細かい住所まで深掘りしてしまうと出生地が原因で不採用になった=部落差別と求職者が考えてしまう可能性があるからです。

・道楽
これは好きなスポーツの話などに繋がりやすい話題です。
好きなスポーツチームなどは一見質問しやすそうですが、こうした話題は個人によって強いこだわりがでるもの。
安易に聞いてしまうとトラブルの原因になりかねません。
相手のことを知ったうえで、より深いコミュニケーションのために聞くのはいいですが、アイスブレイクのネタとしては適さないでしょう。


アイスブレイクは、履歴書やエントリーシートには表れない“無意識”の部分に早くたどり着くためのもの!

アイスブレイクの目的は「採用面接を効果的に実施する場をつくる」ことです。

「採用する側・される側」というように、面接官と求職者の間に「上下関係」が生じてしまっては、たった1時間程度の面接時間の中で、求職者本来の魅力に気づくことができません。
求職者の本来の魅力は、履歴書やエントリーシートには表れない“無意識”の部分、その人の特質や価値観などに表れています。
そこを見せてもらい、話しやすい雰囲気をつくることがミスマッチ・取りこぼしを防ぐために何より重要なのです。
求職者に「落ち着いて話せた」と感じてもらうことができれば、その後の選考フローに対する印象も良くなりますし、企業側としても、より求職者の素に近い部分を知ることで採用におけるミスマッチを減らすことができます。

このように、アイスブレイクを行うと求職者と企業側双方にとって大きなメリットとなるのです。
ぜひ上記をふまえて、採用活動を成功させてくださいね!

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