内定辞退の防止策~辞退者インタビューのススメ~

2018年08月24日
就活生の本音採用のお悩み解決コラム

8月ももう間もなく終わりますね。
採用活動を終えられてほっと一息したいところだとは思いますが、
そんな間もなく、もう次年度に向けて準備を始めなくてはいけませんよね?

次年度の採用活動をよりよいものにするために、「良かったところ」「悪かったところ」を
しっかり検証するところから始める必要があります。
しかし、その検証材料が、人事担当者の意見や内定者の意見だけしか集められないため、
「悪かったところ」が曖昧になりがちです。

そこで今回は、やっていそうでやれていない「内定辞退者インタビュー」についてご紹介します。

内定辞退者インタビューで見えること

陥りがちな採用活動における「一得一失」企画(A君の場合)

ある会社では、例年数回のミニ内定者懇親会を行っており、
A君は内定者懇親会にきちんと参加していたにも拘わらず、内定を辞退してしまいました。

そこでインタビューを行ってみると、辞退した理由がなんとその「懇親会」だったそうです。
懇親会に集まった他の内定者と話をする中で、「この会社は自分に合わない」と感じてしまい、
内定を辞退したようです。

内定者懇親会の本来の目的は、「入社動機を強めること」にもかかわらず、
その場が逆の結果を生んでしまったという何とも皮肉な結果でした。

採用担当としては、「組織」を作っていくことが目的なので、組織内にいる当人としては、
気が合う人も合わない人もいて当然です。
しかし、これから社会人になろうとしている学生が、
そのような考えをしっかり持てているかはすこし考えづらいですよね。

つまり採用担当としては、「入社動機を高めてもらう」ことをゴールとするならば、
A君は勿論、内定者一人ひとりのパーソナリティや志向を考慮して、
その人にあった入社前フォローを行わなくてはならないことがわかります。

 

求職者間(学生間)の横連携の強さと「一緒に働く仲間」の重要性(Bさんの場合)

ある会社(C株式会社)のインターンシップにB君は参加していました。
Bさんはインターンシップを経験する中で「C株式会社に入社したい」と感じ、入社表明まで行っていました。
しかし、インターンシップの仲間と連絡を取り合うなかで、その仲間の大半がC株式会社を入社先として選ばずに、
特定の別企業(株式会社D)を選ぶことを知りました。

Bさんも株式会社Dから内定を貰っていたので、その仲間と共に頑張りたいということで、
C株式会社の内定を辞退することになったようです。

この結果から、解るのは求職者間の連帯の強さです。
Bさんの場合は、インターン生同士ということがありましたが、
昨今の就職活動では、内定が決まる前からSNSなどで求職者同士が連絡を取り合うのは当たり前になっています。

こういった横のつながりに対して、どう手を打っていくかということも考えていかなくてはなりません。
またBさんの場合、C株式会社の仕事内容や仲間ではなく、
「インターンの仲間」に価値を感じてしまっているということも、採用活動の反省点になると考えられます。

「内定辞退者へのインタビュー」を行うことが採用活動成功への近道

このように、「内定辞退者インタビュー」には、採用活動の反省材料が詰まっていることが
おわかりいただけたと思います。
採用がうまくいっていないと思ったら、一般的な採用成功事例を真似することも良いと思いますが、
まずは一度でも自社にエントリーしてくれた求職者にフィードバックを求めることをお勧めします。

 

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