「縁故採用」で社員を採用するメリットとデメリットは?

2020年05月22日
採用のお悩み解決コラム

社員を採用する手法にも種類がありますが、その1つに「縁故採用」という採用手法があります。
どんな手法であれ、メリットとデメリットを把握したうえで実施しなければトラブルの原因となるでしょう。
そこで、縁故採用を実施するメリットとデメリットについて解説します。

縁故採用とは?

「縁故採用」とは、求職者が企業内の人間と何らかのつながりをもっているケース、いわゆる「コネ入社」と呼ばれる採用方法です。
一般的に会社の重役または取引先企業の社員の、親戚や友人・知り合いを採用する場合のことを指す言葉ですが、言葉の意味から考えると一般社員であっても社内の人間とつながりが認められる場合のことを縁故採用と呼ぶことも考えられます。

縁故採用の企業側のメリット

縁故採用を実施することには、企業側にもさまざまなメリットがあります。

1つ目に「採用コストを抑えられる」ことです。
社員を採用する際には求人のために費用を投入する必要がありますが、縁故採用は「自社関係者からの紹介」であり、これにはコストがかからないので採用コストを抑えられます。

2つ目に「身元が比較的しっかりしている」ことです。
誰の紹介であるかにもよりますが、全くの赤の他人を採用する場合と比較してその人の身元だけでなく、人格やスキルなどの特徴についてもある程度は明確になっている状態で採用できます。

3つ目に「取引先企業からの紹介である場合、社間の関係が良好になる」ことです。
取引先企業から紹介された人物を縁故採用すれば、言い方は悪いですが取引先企業のご機嫌を取ることになりますので、良好な関係を維持しやすくなります。

縁故採用のデメリット

縁故採用にはデメリットもあります。

1つ目に「能力を度外視しなければならないケースもある」ことです。
特に会社の重役や取引先企業からの紹介である場合には不採用にするわけにもいかないケースが多く、能力や人格に問題がある人材であっても採用しなければなりません。

2つ目に「既存社員からの評判が悪くなる」ことです。
特に「縁故採用の頻度が高い」「縁故採用で入ってきた人材が役に立たない」といったケースが多いと、同期だけでなく先輩や後輩、上司や後に入ってくる新入社員など立場を問わず陰口をたたかれることになるでしょう。
それだけでなく、縁故採用を頻発すると紹介者や会社そのものが嫌われてしまい、優秀な人材が離職してしまうリスクを高める可能性があるのです。

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